「森の恵み」の入手方法とエチケット・事例集

市民の手で供給システムをつくる

「森林と都市とを森林資源の活用で結ぶ」これが、「市民雑木市場」のコンセプトです。
山に捨てられていたり、廃棄物としてエネルギーを使って処分している森林資源を、市民レベルで有効利用できないか?ゼロエミッション(捨てないで有効に使いきる)の森林版として考えられたのが「市民雑木市場」です。ゼロエミッションの考え方を基本に、森林資源を有効に使うことで森林を守り育てていこうという考え方で運営しています。
上越市では森林ボランティア団体がこれを設立し運営していますが、ここで販売された収益金は、苗木やボランティア活動のために設けられた「森の基金」として有効的に使われるシステムをとっています。
 
森と都市を結び森林資源を活かす
「市民雑木市場」
きっかけ
「屋敷の木を切る。捨てるのが惜しい。使ってくれないか」「公共工事での伐採木を引き取ってくれないか」など、森林ボランティア団体である木と遊ぶ研究所への問合せが増え、引き取らないと焼却処分になるのが現状だった。また、上越市での火力発電所建設による立ち木伐採木57,000本の有効利用についての研究も進めているところであり、これらを含め何とか有効利用できないか、研究チームを発足させたことが、この「市民雑木市場」のスタート台。
フィールド
伐採木を運んでもらっても研究所の倉庫では限界があり、「土場」(ストックヤード)の確保が前提となる。計画に沿って市有地の借用の交渉も行い、約300坪の市有地を有償で借用できる見通しが立ち、具体的な準備に入った。
雑木の確保
当面、公共工事等で出る伐採木に焦点をあて、上越市や上越林業事務所へ工事発注時に伐採木を「ストックヤード」に搬入してもらうよう要請。上越市では環境部(みどりのまち推進課)の積極的なPRもあって、公共工事受注の業者から問合せもあり、搬入が進んでいる。  また、一次加工で出る「丸径木」「土木用加工」の端材についても、関連業者の協力で提供されることになり、雑木等の確保も進んだ。  



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