ところで、森の周りをぐるりと囲むツル植物、これらの植物は「マント群落」などと呼ばれ、森の周囲を覆うことで森の中の温度や湿度を一定に保つマントの役割を果たしているのだそうです。
 木々に絡まって要領よく伸びているかに見えたツル植物も、実は森を守る大切な働きをしていたのですね。
森を守るマント群落 野ブドウの実
/「見て見て!かっこいいチョウチョがいるよ!」
 ゆきじが見つけたのはなんとヒョウ柄の蝶。その名も“ヒョウモンチョウ”っていうんですって。
 そーっと近づいて撮影成功!見てください、この見事な柄!
見事なヒョウ柄でしょう?
 クラフト作成に入る前に、ドングリを食べてみませんか?と言うことで手際よくドングリを炒り始める小林さん。2〜3分後には何ともいい香りが、みんなで食べてみたらこれが意外とイケます!木の実独特の香ばしい香り、少し堅いけど…おいしい!

/“イタジイ”“マテバシイ”などはこのようにフライパンで炒ることでおいしく食べられますが、その他のドングリはアクが強いので食べない方が無難です。また炒る前に水に浮かべて浮くモノは虫食いなのでご注意を。
 実はこの日、小林さんの奥様が、ドングリのクッキーを作ってきてくれました。おいしくて一杯いただきました!
3分ほど煎って 香ばしく焼きあがりました
奥様作ドングリクッキーは
かなり美味しい!
これはいける〜!
 さて、それではメインのネイチャークラフト。まずは腕試しということで、簡単なバッチを作ってみました。

 直径5〜6cm程の木の枝を輪切りにしたモノをベースに、木の実などでデコレーション、裏側に安全ピンをつけて出来上がりです。

 それから松ぼっくりのちいさなツリー。先ほどより小さめ、3〜4cm程の直径の木のベースを用意。細い小枝の幹を短くカットして接着し、とってきた松ぼっくりをその上に接着します。これで完成。わたをのせて雪の感じを出すのもいいかも。
ボンドで木の実を接着 ピンは中央より上位置に
つけてみました! 小林さんはクマバッチ
 次はいよいよリースづくりに挑戦!拾ってきた材料などでベースのツルを飾っていきます。

 針金を使って松かさや色とりどりの木の実を巻き付けたり、瞬間接着剤を使って杉の葉などをつけていきます。
 小林さんは松ぼっくりを中心にシンプルなリースを、ゆきじはドングリをアクセントにかわいらしいリースを作りました。仕上げにリボンを巻いたら、すてきなリースの出来上がり。
●リース作りのコツは
 リース作りのコツは、あまり欲張ってたくさんの材料を使わないこと。メインの材料をひとつふたつ決めたら、あとは補助的にデコレートしていくとまとまりの良いリースができます。
 それから、シックなリースにするのか、かわいいリースにするのかなど、色の配分も考えて材料を選びましょう。
/「クラフトを作っていると、この木の実は堅いとか、この木の枝はトゲがあるとか、この葉っぱはいい匂いがするとか、いろいろなことに気がつくよね。そして、それはなぜなのか?といった疑問も生まれてくる。そうやってひとつひとつ森と仲良くなっていく。クラフトって楽しいよね」と小林さん。
仕上げのリボンで華やかに 好きな材料を選んで
できたよー!
 最後に森でのマナーを、小林さんにお聞きしました。
私有地へはいるときは必ず持ち主に断ること、それから森のものは必要な量だけ採ること、このふたつは必ず守ってください。」とのことでした。

 もうすぐクリスマス。みなさんも手作りのリースやツリーは、いかがですか?
小林さん作クラフト昆虫 左からカブトムシ、セミ、バッタ
インストラクター
小林良範さん
ゆきじの感想
 
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