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北海道の広大なクローバー畑 |
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とても希少価値のあるアザミ |
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白いフタを取るとトロリと素晴らしいハチミツがあらわれます |
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─ 花田さんのハチミツにはたくさんのファンがいらっしゃいますが、その美味しさの秘密は何でしょう。
━ そうですね、ひとつは『単花ミツ』と言って一種類の花から採蜜することかな。そうすると雑味がない、花本来が持ってる美味しさを楽しむことができますよ。
だから「その時期、その場所で、その花しか咲いていない」という条件が揃ったところにハチを放さなければいけない。
ただ相手が自然だから、たまにアザミの花が終わる時期と菩提樹の開花が重なって、混ざっちゃうようなこともあって。
でも、ハチは花が咲いていれば何の種類だろうとかまわず、一生懸命ミツを集めちゃうでしょ?そうなるとハチはがんばってても、僕が商品にできなくて困るんですよ(笑)。
あと一番こだわっているのは『完熟』ハチミツ。普通はある程度ミツが巣箱に溜まると、もう人間が採ってしまうんです。でも、そのままにしておくとハチは溜まったミツを自分の羽でバタバタあおって、風や摩擦熱で水分を飛ばしちゃう。およそ1週間くらいかけてね。
それで「いいな」って頃にミツロウでふたをすんです。ハチの巣に白いふたがされているのを見たことあるかな?あれがハチミツの『完熟』した印。
僕のハチミツはそうならないと採らないから糖度が高くなって80%以上もあるんです。このギュッと凝縮されたハチミツはハチにしか作れないでしょ。まさに自然からの贈り物だよね。
でも、これは養蜂家にとってはタイヘンなことなんですよ。普通で2〜3回取るところを僕の場合だと1回しか取れない。 『大流ミツ』といって花が一番ミツを出す時期でも、巣箱がミツでいっぱいになるのに1週間くらいかかっちゃう。
取れる量が少なけりゃもうからないでしょ?しかもハチがした「ふた」をはがす手間まで増える。だからこんなこと、僕みたいなバカぐらいしかやらないんじゃないかな。(笑)
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