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釣り好きの花田さんのお気に入りスポット |
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日本では北海道だけに生息するオショロコマも釣れる |
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─ どのようなかたちで自然を保護していこうとお考えですか。
━ まず僕個人としては『自然塾』を北海道に開校したいと思っています。それも子供だけでなく、大人も一緒に自然に触れることができるようにね。
友だちがたくさんいるから、みんなで少しずつ持ち寄って、自然の中で泊れる場所を作ろう、って話しています。
建築のプロじゃない、素人が作るから格好は悪いかもしれないけど、でも僕なら自然のことをおしえてあげられる。自然の中での生き方や知恵、そして仕組みなんかをね。
あと、自然を知りたいのなら、机の上で考えていてもダメ。その場所に行って、自分の目で見て、感じて、確かめないと。
例えば、自然の中で魚釣りをして楽しかったとするでしょ。最初は釣りをすることで、魚を可哀想と思うかもしれない。でも、釣れれば楽しいし、食べれば美味しいでしょ。
そうすると「魚は人に食べられる生き物なんだ」とか学べるし「また釣りに来たいから、この川や自然を守らなくっちゃ」って気持ちが当り前に湧いてくる。心に植え付く。
「その場所に行かなくっちゃ」ってこういうことなんです。
あとは、もう木を切らないことですね。行政も、民間も木を切らないでほしい。特に『大木』を。
大きな木は保水力があるんです。森がある、って見てみても今は細い木ばかりでしょ。植林のためや、じゃまにされたりして大きな木がどんどん伐採されています。
そうすると森はその面積のままで存在しても、全体の保水力が落ちてしまう。保水力が落ちると、森から川へ流れる水量が少なくなり、さらに海へ注ぐ水も減るんです。海のプランクトンは森から流れる栄養豊かな水が必要だからプランクトンも減ってしまう。さらに今度は、それを食べる魚にも影響が出る。
実は自然は、みんなつながっているんだよね。 |
─ 最後に、アクセスされている皆さんにメッセージをお願いします。
━ 僕が考えるような『自然塾』が全国の過疎地なんかで、たくさんできればいいですね。そして、子供たちに自然の役割や大切さをおしえてあげることが僕たち大人の仕事なんじゃないかな。
だって昔のように自然が回復するのは、もう僕らの世代じゃないのですから。
次代に夢を託されている花田さん。自然塾の早期実現に期待しております。
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